いつものように我が家はババの病院へ行ってきたのです。
帰宅は20時を過ぎていました。
居間に入って、電話を見ると留守電ランプが点滅しているんです。
聞いてみると、

「○○です〜」

と、うちの苗字を名乗る女性の声。

ジジババ宅の隣に住んでいる、ババの姪の声。
ババが入院しているため、1人で待っているジジに何かあったのかと思って、姪(おばちゃんとします。)宅に電話したんです。

嫁さんが電話出て、「おじいちゃんちょっとおかしくなっちゃって、今行ってる」って。

ジジ宅に電話すると、おばちゃんが出てくれて、「おじいちゃん壊れちゃったみたい・・・」って言うんです。

同壊れたのはわからなかったけれど、とにかく行くことに。



認知症と名称変更になった、痴呆症状のあるジジ。
最近は落ち着いていたんだけど、何か異常行動でも出現したのか車中ずっと考えていた。


ジジ宅に着くと直ぐにおばちゃんが出てきて、「頭が30年以上前にさかのぼっていて、国鉄バスに乗って行かないといけない、事故の処理があるって言って、本当に出てきそうだったの。お腹いっぱいになれば落ち着くかなと思って味噌汁飲ませて、今ようやっとちょっと落ち着いてきたの」って。

見当識障害。

今自分がある時代がわからなくなっているんだね。

おばちゃん曰く、JR西日本のニュースを見て、国鉄時代を思い出したんじゃないかって。
きっとそうなんだろう。
それが引き金になって、時代背景がおかしくなったんだろう。

話すと穏やかなジジで、でもやっぱり今いる場所は30年以上前に住んでいた場所だと思っている。
何だかあーでもないこーでもないと話しているけれど支離滅裂。


今晩はジジ疲れているだろうから家に来ないか、ってパパンが言ってもダメ。来ないって。
執拗に言って怒らせてもまずいから、寝かせることに。
言葉巧みにパジャマを着させて布団に入れて、私達は出てきました。
電気が点かないか、5分くらい外で待ってから。
電気は点かなかったので、帰って来ました。



認知症老人を抱えるってこういうこと。


私はジジの行動が制止出来なくなったら、施設ケアに移行して欲しいと思っている。
それは両親とも同意見。

介護を生業としている私ではあるけど、在宅ケアで介護者(家族)が我慢を強いられるようになって、自分の生活を犠牲にするよりは、介護のプロに任せたほうが良いと思っている。
そうしたほうが、お互いいい気持ちで接することが出来るでしょう。

ただ、その日が来るのが、遠い日であることを願うのみ。

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