お小遣い

2004年10月7日 日常
母から、おばあちゃんから私にとお金を預かったと話される。

すぐに予想はついた。

嫁に行くときに使えというものだ。

案の定それは私が想像していたものだった。

そういう行動からもバーバは自分がもう長くはないとわかっているのだろう。


私の親戚だけど、こんな話がある。

ジジ様が孫たちに、いつ結婚するかわからないし、その頃自分がそこにいられるかどうかわからないからと、孫に一律で結婚費用として小遣いを渡したそうだ。

その孫達がいざ結婚するという時、誰一人としてジジ様に「ありがとう」と言った者がいなかった、という。

バーバはその話を聞いてとても悲しくなったと言う。
そうだよね、渡した結婚費用のことは忘れられているんだから。

今度バーバに会いに行った時に、きっと母に預けた結婚資金のことを私に話すだろう。

その時は最高の笑顔で「ありがとう」と言いたい。
それが今の私に出来るババ孝行だと思いたい。

でも、一つだけ我儘を言うならば、私が花嫁になるまで生きていてください。

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